京都水無月大賞2015 ノミネート作品 ご紹介

ここで、ノミネート作品のご紹介です。今年は実行委員5名が各1冊推薦させていただいています!


村山早紀『カフェかもめ亭』(ポプラ文庫)

【推薦コメント】美しい調度品が揃い、温かくおいしい紅茶が提供され、ゆっくりとした時間が流れる、
そんなカフェで語られる不思議な物語の数々。
ぜひこのやさしい雰囲気に浸ってください。
 (推薦者:アミーゴ書店 洛北店 安西)


七河迦南『七つの海を照らす星』(創元推理文庫

【推薦コメント】殺人などの起こらない、「日常の謎」系の傑作です。
謎とストーリーのバランス、そして気持ちの良い読後感が魅力的です。
 (推薦者:大垣書店 烏丸三条店 有本)


吉田篤弘『それからはスープのことばかり考えて暮らした』(中公文庫)

【推薦コメント】去年の最終候補作なんですが、すんごい良かったのでぜひ今年こそ!!
何気ない日常がやさしくてあったかいのです。そして出てくる食べ物が美味しそう。
 (推薦者:三省堂書店 京都駅店 鶴岡)


■加藤実秋『アー・ユー・テディ?』(PHP文芸文庫)

【推薦コメント】「ほっこり」系を愛する和子がフリマで出会った編みぐるみのクマには
殉職した中年刑事・康雄が宿っていて!? おっさんの天野刑事と、打たれ強く根性のある
和子のコンビが絶妙です・
 (推薦者:ジュンク堂書店 京都朝日会館店 佐伯)


■中島要『しのぶ梅』(ハルキ文庫)

【推薦コメント】主人公の始末屋・余一が着物も事件も始末します!
江戸の人情ものなのですが、出てくる人々の心はカラッと明るくほっこりと温かい。
こういう作品を読んでいると日々の疲れが癒されるんです。
 (推薦者:ふたば書房 御池ゼスト店 畠山)


以上の5作品です!
期せずしてほっこり系の作品が多く、実行委員で集まった時には「私たちは疲れているのか!?癒されたいのか!?」なんて言っていたのは今年の春の話。
早くも外の日差しは強く、夏の予感を感じずにはいられないこの頃ですが、
季節を問わず、素敵な作品は素敵なのです!


大賞作は6月1日にこのブログでも発表させていただきますので、どうぞお楽しみに!!