京都水無月大賞こぼれ話 其ノ弐


本屋大賞みたいなロゴがほしいねん!こんな主張から始めます、第二回京都水無月大賞ルポ。


いよいよ本格始動ということで、新年一月の会合は京都の厳しい寒さと同じくらいにキリリと引き締まった空気の中で開催されました。スケジュール調整、選考方法の確認などなどそれはもう真面目に真剣に。


・・・なーんて、そんなこたぁない。


相変わらず和気藹々、お酒片手に賑やかに話し合っておりました。ちなみに今回のお店は四条烏丸に程近い個室のある創作料理屋さん。ソースでパンダを形作った小皿を「うっわ!かわいー!」と写メする私を片隅に置いて、Oさんが事前に作っておいてくれた仮要綱をもとに話は進みます。


二月に推薦本を揃える。読書期間は約二ヶ月。それぞれ上位三位を投票して、得点を集計して四月末には大賞決定。五月は在庫確保と店頭フェアの準備、そして六月一日京都水無月大賞発表。


うん、なかなかスムーズなスケジュールじゃないですか。読書期間もたっぷりあるし、安心安心。検討せねばならない懸案もあるけどそれはちょっと横に置いておいて、譲れない主張をば!そうして飛び出したのが冒頭の一言。


「いいなぁ!してどんなデザインにするん?」
「京都らしいやつで!」
「例えば?」
「ええと・・・」
水無月をデザイン化するとか」(考えなしの言いだしっぺを救い上げる天の声!)
「京都のランドマークをいれるとか」(飛び出すアイデアにうんうんとただ頷く私)
五重塔大文字山清水寺渡月橋…」
「そしたらこんなんは?大文字山の文字を本にして、隣に五重塔をくっつけて水無月の三角の形で閉じ込めて・・・」さらさらさら。その場で書き上げたOさんのデザイン画のお見事なこと!


「いいやんいいやん!」「切り絵にしたらもっと京都らしいんちゃう?」
大賞発表までに作れたらいいなぁと思ってたのに、まさかものの数分でロゴが決まってしまうとは!ひとつのアイデアをちゃちゃちゃと具体化してしまう水無月メンバーの手腕は凄いです。言い逃げ同然の私とは大違い。


その後、試行錯誤を重ねて五重塔京都タワーに変えて水無月大賞ロゴ完成。
この水無月ロゴは六月に一斉にお披露目される予定です!乞うご期待。


新文化 2008年2月28日付より)