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4月に入ってすっかり春めいている今日この頃。第二回京都水無月大賞の発表まであと一月半となりました。一月半かけてノミネート作14作をご紹介していきます。
- 作者: 誼阿古,藤本みゆき
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/11/14
- メディア: 文庫
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恵文社バンビオ店大瀧がオススメするのは、こちら。
大人の都合で振り回されて、文句言ったら「こどもはだまってなさい!」なんて言われた幼少の記憶がよみがえる…理不尽!でも、いつの時代も”そういうこと”があったようです。
舞台は1970年代の神戸。ガンダムやはっぴいえんどに夢中なある日、都会から同い年のイトコが一人で引っ越してきた。どうやらフクザツな「オトナの事情」が絡んでるみたい。振り回されてる彼は、平気なフリをしてるけど、ほんとは悩んで困ってる。どうする?おれたちに何ができる?いま、あいつのためにできることしなきゃだろ!!
困難に立ち向かっていく姿がまぶしい。
アホすぎるまっすぐさがいとしい。
あきらめることを知ってしまった背中がせつない。
少年期の終わりをとても丁寧にすくっていて、そこがとても好いです。おとなの階段、のぼっちゃってます。表紙イラストからくるさわやかイメージのちょっと斜め上をいく、少年たちの成長ストーリー。舞台は神戸やけど、京都でもオススメです。