2011京都水無月大賞Bブロックノミネート作『アマニタ・パンセリナ』『ガッコウノ』

『アマニタ・パンセリナ』中島らも集英社文庫

アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)

アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)

古来より人間とドラッグは絶妙な距離感で付き合ってきたものだった。
それがいつの間に、「ドラッグ=悪」という図式が出来上がってしまったのか・・・。
 などという固い話はなく、作者の実体験に基づいた「本当!?」と思う笑える話が続々。
ドラッグの怖さを知り理解を深めるのに格好の1冊。悪用厳禁!
(大垣書店五条店・杉山さん推薦コメントより)


『ガッコウの先生』飛鳥井千砂(ポプラ文庫)

([あ]6-1)学校のセンセイ (ポプラ文庫)

([あ]6-1)学校のセンセイ (ポプラ文庫)

この著者の感性は何かある!この著者は伸びるよ!これから先が楽しみ!
と思わせてくれる作家さんです、飛鳥井千砂さん。
デビュー作の『はるがいったら』(集英社文庫)とどちらを推薦しようか
うんうん悩んだ末に『ガッコウの先生』に決めました!
名古屋の学校に勤める俺こと桐原一哉。熱意をもって教師になったのではない。
他人は他人。面倒事はごめん。
めんどくさがりの学校の先生が、問題児や好意を寄せる生徒、まじめすぎる同僚、
恋に浮き沈みする女友達、個性的な恰好のお向かいさんなどなど
一筋縄ではいかない人たちと出会ってちょっと本気になるフツーの先生のおはなし。
大きな事件や出来事が起こるわけではないのに、フツーの先生の
オンとオフの日常が描かれているのに、
主人公桐原センセイの人間味になんだか他人事じゃなくなって、
ぐいぐい読み進めてしまいます!
フツーのお話しほどただならぬ感性というものは光るものでして、まさにこれがその証!
読み心地もさわやかすっきりで、読めば読むほど飛鳥井千砂さんに惚れこんでしまいます!
三省堂書店ルクア大阪店・中澤さん推薦コメントより)