2011京都水無月大賞Bブロックノミネート作『虐殺器官』『カフェー小品集』『ツクツク図書館』

虐殺器官伊藤計劃(ハヤカワ文庫)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

彼がこの世に遺した作品をもっと多くの人に読んでほしい!
SF関連の様々な賞を受けていることを承知の上で本書を推薦します。
作品の舞台は高度に情報化された近未来の世界。
主人公は途上国各地で起こる「虐殺」の鍵を握る一人の人物を追う。
暗殺の任務を淡々とこなす一方、母の死と向き合うその心はあまりにも繊細。
緊迫感漂う世界観をぜひ味わっていただきたいです。
(ふたば書房御池ゼスト店・畠山さん推薦コメントより)


『カフェー小品集』嶽本野ばら小学館文庫)

カフェー小品集 (小学館文庫)

カフェー小品集 (小学館文庫)

緩やかに時を刻むカフェーと、繊細で臆病な男女が繰り広げる恋愛模様を描いた作品。
強すぎる感受性は人生を生きにくくする。しかし、がさつに人を傷つけるよりは、
自らが傷つく事を選ぶ、優しい人々がそこいます。
悲しみの数だけ存在するというカフェーで、コーヒーを飲みながら読み耽りたい、
美しい物語です。
大垣書店・吉川さん推薦コメントより)


『ツクツク図書館』紺野キリフキ(MF文庫ダ・ヴィンチ)

ツクツク図書館 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

ツクツク図書館 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

「本を読むことが仕事」なんて本好きにはたまらない図書館!
かと思いきや、なんと置いてある本はつまらないものばかり。
そんな図書館には行きたくない、と思ってしまいそうですが
へんてこな職員にへんてこな部屋と、ひとクセあるキャラクターたちに
みるみる引き込まれ、だんだん実際にあれば面白いのにな、とわくわくします。
図書館好きな方もそうでない方も、不思議な世界へトリップしませんか?
恵文社バンビオ店・五十棲さん推薦コメントより)