吉田篤弘作品2作!

早いもので、5月もあと10日ほどになってしまいました!6月1日の大賞発表に向けて、メンバーそれぞれ準備を色々していますよ。どうぞお楽しみに!

ではでは引き続き、ノミネート作のご紹介です。この水無月大賞、ノミネート作はメンバーそれぞれが好きな文庫を出すんですが、今回は吉田篤弘氏の作品が2作エントリーされました!第一回は姫野カオルコ氏の作品が2作エントリーしましたし、申し合わせなど一切無しなのに不思議ですね〜。メンバーの好みが似ているということでしょうか・・・

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『フィンガーボウルの話のつづき』吉田篤弘新潮文庫


ビートルズ「ホワイト・アルバム」から連想された短編集。
子どもの頃にラジオで初めてインパクトある音楽を聴いたり、面白い小説に出会った時の純真な気持ちを思い出しながら読みました。
そういう音楽や小説から衝撃を受けた時って、やっぱり頭が「真っ白」になるもので、その真っ新な気持ちと「ホワイト・アルバム」の白いジャケットが重なり合う気がして、とても興味深かったです。
水無月にちなんで、第7話「その静かな声」を特にお勧めします!


【 アバンティブックセンター南草津店 多田 推薦 】



つむじ風食堂の夜吉田篤弘ちくま文庫


日本のどこかにある「月舟町」の<つむじ風食堂>に集う、ちょっと風変わりな人たちのささやかなエピソードを綴ったお話。そこから見えてくる彼らの暮らしの営みは何となくどこにでもありそうで、懐かしさを感じさせてくれます。でもその優しくも淡い文章は、風のように私たちの身体を過ぎ去っていくような気がします。
だからこそ、一文一文をゆっくり噛み締めたい。
静かな夜にコーヒーでも飲みながら読みたい一冊です。


【 ふたば書房御池ゼスト店 畠山 推薦 】